はじめの一歩をふみだす勇気を。岸本葉子さんが描く『カフェ、はじめます』

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はじめの一歩をふみだす時に読みたいのは、岸本葉子が描く『カフェ、はじめます』。44歳で独身女性の主人公が、ひとめぼれした古民家を借りておにぎりカフェを開く決心をするお話です。知識も経験もない主人公がカフェを開くまでの話が丁寧に描かれていて、「何かを始めるのに、遅いってことはない」って勇気をくれる一冊です。

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「何かを始めるのに、遅いってことはない」

なんて、よく聞く話だけれどそれでもなかなか決心がつかないことのほうが多いかもしれません。

そんなことを姉と電話しているときにおすすめされたのが岸本葉子さんが描く『カフェ、はじめます』(中央公論新社)。


◆『カフェ、はじめます』のあらすじ

『カフェ、はじめます』は、44歳で独身女性の主人公がひとめぼれした古民家を借りて、おにぎりカフェを開こうと決心し、一歩踏み出す物語。

経験も知識もない主人公が実際にカフェを開くまでの話がリアルに描かれているので、主人公と一緒になって「本当に開けるのかな」という等身大の気持ちを味わうことができます。

「カフェを開く」というよりも「古民家を借りたい」という気持ちが先走ってしまった主人公に対して、やはりそんなにすぐにはうまくいくはずはなく。

「古民家をリフォームさせてもらう許可を得る」という最初の壁を乗り越えられたときには、思わず嬉しくなってしまうくらい、気がついたら感情移入して読んでしまっていました。


◆『カフェ、はじめます』の作者・岸本葉子さんの特徴

作者の岸本葉子さんは普段はエッセイを中心に活躍している作者。

読みやすい文体でさらりと読み進めていけるところもお気に入りです。

行き当たりばったりな主人公にはらはらしてしまう部分もあるけれど、あれこれ考えこんでしまうよりも、思い切って始めてしまったほうがいいのかな、と読後は前向きな気持ちになれる、そんな一冊に出会うことができました。

『カフェ、はじめます』岸本葉子(中央公論新社)