大人になっても楽しみたい。心華やぐ桃の節句の過ごし方

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子どものころ楽しみにしていた「ひなまつり」。五節句のうちのひとつである桃の節句で、で日本に残る伝統行事でもあります。雛人形を飾ってわくわくする年齢は過ぎてしまったけれど、この日が近づくと少しだけ心が華やぐような気がします。

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子どものころ、毎年楽しみにしていた「ひなまつり」。

祖母の家にしかない7段の立派なお人形も、母がプレゼントしてくれた小さなお人形も、どちらも思い出の詰まった大切なもの。

もう雛人形を飾ってわくわくするような年齢は過ぎてしまったけど、桃の花やお雛様を飾る飾るとおうちの中だけじゃなくて、心も華やぐような気がします。

この時期になると、昔祖母から教えてもらったひなまつりのことを今でも思い出します。

懐かしくなってきたので、改めて教えてもらうことにしました。

◆桃の節句を祝う「ひなまつり」

ひなまつりは桃の節句(上巳の節句)とも呼ばれていて、五節句と呼ばれる一年の節目のひとつ。

五節句は、無病息災や、五穀豊穣、子孫繁栄などを祈る日本の伝統行事で、他の節句には5月5日の「端午の節句」や、7月7日の「七夕の節句」など今でも日本に根付いている伝統的な風習ばかり。

ひなまつりは、元々中国から伝わった風習だと言われています。

中国では3月3日に人形に邪気を吹きかけることで自分のけがれを移し、水に流す風習があったみたい。

それが平安時代の頃、日本に伝わり「流し雛」として定着しました。その後、流すよりも飾って祝うことが主流となり、現在のひなまつりになっていったのだそう。

◆大切に飾りたい雛人形

お内裏様とお雛様。

小さい頃みたいに段組の雛人形は飾らなくなってしまったけど、一つひとつの雛人形は歌に合わせて覚えた記憶があります。

1段目:お内裏様・お雛様
2段目:三人官女(さんにんかんじょ)
3段目:五人囃子(ごにんばやし)
4段目:随身(ずいじん)
5段目:仕丁(しちょう)
6段目:嫁入道具揃(よめいりどうぐぞろい)
7段目:御輿入れ道具(おこしいれどうぐ)

また、関西(京雛)と関東(関東雛)では顔立ちが少し違っているんだそう。

京雛は切れ長のすっきりした顔立ちが多いのに対して、関東雛では大きめの目で優しげな顔立ちが特徴的。

雛人形を見比べたことはなかったけれど、今度お友達のおうちに行って見せてもらうのも楽しいかも。

身代わりとなって厄を引き受けてくれる雛人形。

3月3日を過ぎても飾っていると、引き受けた厄が再び戻ってきてしまうのだとか。

湿気に弱い雛人形は3日が過ぎたら、お天気のよい日に雛納めしてしまうのが良さそうです。

◆ひなまつりは縁起の良い特別メニューを

ひなまつりは誕生日じゃないのに、みんなが「おめでとう」と言ってくれる特別な日。

母が作ってくれたたメニューは、どれもとびきりおいしくて毎年心待ちにしていました。

そんなひなまつりだけの特別なメニューは、一品ごとに意味が込められているんだそう。

例えば、定番メニューの「はまぐりのお吸い物」

はまぐりは平安時代に「貝合わせ」で親しまれた食材です。
対になっていないとぴったりと合わないことから、貝殻は仲の良い夫婦を表しているのだとか。
そこから、一生一人の人と添い遂げられるようにと願いが込められたのだそう。

「ひなあられ」はピンク、緑、黄、白の4色で四季を表していると言われています。

実は関東と関西ではかたちが違うのも特徴。
お米のかたちがそのままの関東のひなあられに比べて、関西のひなあられは丸いおかきのような見た目です。

それから主役の「ちらし寿司」

ちらし寿司には様々な具材を入れ込むことから、将来食べるものに困らないようにという意味が込められています。
具材もそれぞれ縁起の良いものが使われているそう。
海老は「長生き」、れんこんは「先の見通しがつくように」、豆は「健康でまめに働ける」、など一つひとつに意味が込められています。
それに加えて、華やかになる錦糸卵や、春を感じる菜の花を入れるのが定番。

私も、今年のひなまつりは、ちょっぴり贅沢にちらし寿司を作ろうかな。

桃の枝もおうちに飾って、一足早い春の訪れを楽しもうと思います。

◆一つひとつに祈りのこもった「つるし雛」

最近お友達に「つるし雛」を教えてもらいました。

「つるし雛」は、ちりめんなどの布で縁起の良い食べ物や動物を作り、それをいくつかまとめて紐に通し、吊るして飾ったもの。

「雛人形は高価だから」と着物の余り布で小さく作られたことが始まりなんだそう。

江戸時代に始まったと言われる「つるし雛」は、吊るされている人形一つひとつに長寿や健康などを願う意味が込められています。

例えば、

いちご:赤い色が魔除けを意味する
さくら:事の始まりを祝い、その永続を願うもの
まくら:よく寝て健やかに成長してほしいと願うもの

地域によっても異なりますが、50種類近くある場所もあるんだとか。

つるし雛は、日本でも珍しい風習です。ゆかりのある地域は日本に3ヶ所あり、福岡県では「さげもん」、静岡県では「雛のつるし飾り」、山形県では「傘福」など、それぞれの呼び名で愛されているんだそう。

あの子にはどんな人形を選ぼうかなと考えるのも楽しそうです。


女の子の成長を祈るひなまつり。

昔は何気なく過ごしていたけれど、風習に込められた意味を知るだけで、実りある1日が過ごせそう。

地域によっても違いがあるので、それぞれのひなまつりの過ごし方もいつか見てみたいなと思います。

今年のひなまつりは、姉と姪っ子と過ごす予定。

とびきりのごちそうを用意して、かわいい姪っ子のこれからを願いたいと思います。