料理を品良く引き立てる。大切に使いたい“私のとっておき”のうつわ

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私のとっておき

大切に使いたい、私だけのとっておきのうつわ。いつもの食卓もうつわにこだわるだけで、素敵な表情を見せてくれます。今回は、テーブルコーディネーターとしても仕事をされている菅野有希子さんに教えてもらいました。

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少しずつ春の兆しも見えてきたこの頃。

春に向けておうちのなかを少し変えてみるのもいいかも、と新しいうつわを探してみることにしました。

お気に入りのうつわブランドはあるけれど、せっかくなので新しい作家さんに出会えたらと、インスタグラマーさんに相談してみることに。

今回は、テーブルコーディネイトのお仕事もされている菅野有希子さんに、お気に入りのうつわを教えてもらいました。

◆上品に料理を引き立てる桑原典子さんのうつわ

桑原典子さんのうつわは、磁器土で制作されているもの。

磁器は吸水性がほとんどなくつるりとした質感のものが多いですが、桑原典子さんが手がけるうつわは風合いのあるざらっとした質感が魅力。

有希子さんが教えてくれた平皿も、マットでざらついた質感と、グレイッシュな白が素敵な一品。

どんなお料理でも品よく引き立ててくれるので、使い勝手が良いのだそう。また、お皿の一段上がった縁・リムがなくフラットな平皿なので、盛り付けしやすくておすすめなんですって。

◆白いうつわなら、安藤雅信さん

食卓で最も多く登場するうつわの色はやっぱり「白」。

ブランドや作家ごとの個性が表れるうつわでもあります。

そんな中、安藤雅信さんが作り出す白いうつわは、他にはない冴えた色合いとマットな質感が特徴なんだとか。

さらに、絶妙な歪みがあるのも安藤雅信さんのお皿の特徴。

一枚一枚異なる、自然で優美なラインの湾曲が「これぞ作家もの」という感じで、一点ものならではの魅力を感じるそう。

現代美術作家から陶作家になった、安藤雅信さんのこだわりや個性が光るうつわです。

◆民藝さとスタイッリッシュさを兼ね備えた、鈴木稔さん

鈴木稔さんのうつわは、日本でも有数のうつわの産地である栃木県・益子焼のもの。

益子焼と言うと、厚手のうつわが多く、素朴な味わいの質感が特徴です。

でも、鈴木稔さんのうつわは手びねりではなく型を使っているので、独特のシャープでモダンなフォルムが出ているのだとか。

民藝らしい古風な雰囲気もありつつ、スタイリッシュさも兼ね備えていて、ほっこりしすぎないところも魅力。

煮込み料理の色とうつわの黒がとても合っていて、食卓にきりっとした印象を与えてくれます。

◆我戸幹男商店で出合う、モダンな木目が魅力の椀

数ある木のお椀の中でも、高台(こうだい)のかたちに特徴があるお椀。

高台とはうつわの底につけられた台のこと。

高台がついていることで熱さを軽減することができるので、手で持ち上げることの多い茶碗やお椀にはついていることがほとんどです。

我戸幹男商店のお椀は、高台が本体の部分ときれいにつながっているので曲線が美しく、モダンですっきりとした印象に。

木のお椀なのに、生活感がないように見えるデザインがお気に入りのポイントなんだとか。

◆繊細な模様が美しい骨董和食器

有希子さんがうつわを探しに足を運ぶのは、東京・新木場に店を構える『CASICA』。

世界各国の民藝からスタイリッシュなものまで、お店に並ぶうつわや生活用品は、どれも一点ものばかりです。

有希子さんが購入した和食器も、深みのある藍色が魅力の骨董品。

今ではあまり見かけない模様の絵柄は、見惚れてしまいそうなくらいに繊細なもの。

一枚あるだけで、食卓をこなれて見せてくれます。

◆くすんだ風合いが魅力のアンティーク絵皿

濃淡のあるブルーの模様が素敵なお皿は、蚤の市で見つけたフランスのアンティーク絵皿。

使い古してくすんだ風合いも魅力で、カレーやエスニック料理や、和食器と一緒に食卓に並べても違和感のない万能な一枚なんだそう。

◆有希子さんのうつわ探しのこだわり

料理を盛り付けやすいデザイン、手持ちのうつわと組み合わやすいことなどを大切にしているのだと教えてもらいました。

作家さんのものだけじゃなくて、蚤の市などでアンティークのお皿を見つけることもあるという有希子さん。

つい無地のシンプルなお皿ばかり選んでしまいがちだけど、模様の入った個性溢れるうつわも素敵で、私も欲しくなってきてしまいました。

あちこち足を運んでみて、お気に入りの逸品に出合いたいなと思います。